こんにちは。
メキシコ在住の、心理カウンセラーの秋田まきと申します。
3歳のときに父の転勤で、オランダに移り住みました。
オランダでは、現地の幼稚園を経て、日本人学校に入学しました。
小学1年生の終わりに、日本へ帰国。
その後、横浜市に引っ越しをし、横浜市の私立女子中学校に入学したのもつかの間、ふたたび父がオランダに転勤となりました。
オランダのインターナショナルスクールに転入し、中3の終わりにもとの学校へ戻りました。
その後、大学入学。入学後2年で、人間関係に疲れてうつ病になりました。
医者に通いながら「行けるときだけ大学に行く」という状態でした。卒業できたのは奇跡だと思っています。
大学生活をやりなおしたいという気持ちがわいてきて、京都で一人暮らしをしながら、2つ目の大学に入学。
教育学を学びました。教育学がおもしろくて、そのまま修士、博士と進みました。
その間、NPOにてハラスメント(いじめ問題)専門の相談員をしたり、精神障害者の共同作業所のスタッフをしたり、アロマテラピー・トリートメントを学んだり、フランスに留学したりと、興味のおもむくままにいろいろとしていました。
フランスで出会ったメキシコ人の友人に「遊びにおいでよ」と誘われて、はじめて訪れたメキシコ。
カオスの中のエネルギー、色の多彩さに惹かれて、ここに住んでみたい!と感じ、メキシコ行きを模索することに。
京都でしばらくボディ・セラピストとして働き、2007年にメキシコに移り住みました。
その後、リラクゼーションサロンを立ち上げ、メキシコ人、日本人問わず7000名の方にご利用いただきました。
ありがたいことに、とても充実したセラピスト生活でした。
個人的なことでは、2013年に突然過去のある記憶を思い出し、ちょっとしたパニックに陥りました。
その記憶を自分の中で落ち着かせたいと、半年間、オンラインカウンセリングを受けました。
ここで、インナーチャイルドや、心の底にあった恐れや、悲しみに出会いました。
不思議なことに、それを癒すプロセスの中で、自分自身の居場所や、人生の指針がはっきりとわかるようになりました。
過去に私は、いじめ問題に遭った方のカウンセリングをする側でした。私はカウンセラーではあるけれど、私には悩みはないし、自分にカウンセリングは必要ないと思い込んでいたのです。
ですが、自分が実際に受けてみてはじめて、それまでたくさんの心の重荷を背負って生きてきたということが、わかりました。
カウンセリングを受けたことは、間違いなく私の人生の、一番のターニングポイントでした。
この頃、自身がASD(自閉スペクトラム症)を持っていることがわかりました。
また、TCK(Third Culture Kids)であったり、HSC(Highly Sensitive Child)でもあったことがわかりました。
親からもらった価値観を見直す中で、アダルトチルドレン(機能不全家庭)からの回復のプロセスもたどりました。
その後、まったく新しい気持ちで、心理カウンセラーとしての活動を再開しました。
2013年から、メキシコシティの日本人学校のスクールカウンセラーとして勤務しました(2016年まで)。
海外ならではの悩み、そうではない悩みもありましたが、いろいろなお子さんや、親御さんのお話を一対一で、じっくりとうかがうことができました。
その後独立し、「海外生活・国際恋愛カウンセリング」の中で世界中の日本話者の皆さんのカウンセリングを行なっています。2016年には、ボランティア団体「海外こころのヘルプデスク」を立ち上げ、世界中に散らばる相談員がリレー形式でお話を傾聴するボランティア活動の代表を務めています。
カウンセリング歴20年の中で、発達障害者やHSCとして考えてきたことが、心理カウンセリングにまったく障壁にならず、かえって適切な当事者ケアや支援者ケアにつながることを痛感しています。
また、心と体の両方のセラピーに携わってきて、わかったことがあります。心理カウンセリングと、ボディセラピーはとても似ています。
人の話を聞かせていただくのと、自分の気持ちを聞くのは、癒しのレベルでは同じ。
カウンセリングをすることで癒やされているのは、自分の心。
人の体をさわるのと、自分の体をさわるのは、癒しのレベルでは同じ。
セラピーをすることで癒やされているのは、自分自身の体。
両方のセラピーを通して、するがわとされるがわの、過去と現在が、まっすぐにつながります。そんな経験ができることが、とても幸せです。